初めてのピストバイク
気温が30度近くになり自転車には辛い季節ですが、暑い時にこそ風を感じて爽快感を味わいたい!
以前はクロスバイクに乗っておりましたが、ピストバイクに乗りそろそろ5年が経とうとしています。
今回はピストバイクの魅力を紹介します!
ピストバイクの魅力
ピストバイクとは
競技用自転車でpisteは元来フランス語で自転車競技やそのトラックを指す。
元来競技用のため、重くなるパーツは装備されておらず、ブレーキや反射板などはないです。
1970年後半ぐらいからNYのメッセンジャー(自転車便)の一部が使用し、2000年頃日本でもストリートカルチャーとして輸入されました。
ただ、本来競技用の自転車なのでそのまま公道を走ればアウトな自転車を「俺は止まれるから、問題なし」と若者が乗り回し事故なども多くなりました。
海外のメッセンジャーの動画を見ると確かにクレイジーな走り方なんですよね、車道の真ん中走ったり、バスに捉まって並走したりと...
そんな無茶苦茶な乗り方はストリートカルチャーとして一部の若者には指示をされたけど、当然世間の目は冷たく「ピスト=危険な自転車」と認知されるようになりました。
警察の取り締まりも厳しくなり、(まあ、当たり前といえば当たり前)以前ほどの盛り上がりは無くなってしまったように感じます。
でも僕は好きです。ストリートカルチャー的なことはあんまりわかりませんのでここでは触れませんが、機構がシンプルだからこその魅力に溢れています。
ではその仕様を見ていきます
デザインがシンプル
僕個人としてはここが一番好きなポイントです。
ロードバイクの早く走るために研ぎ澄まされたデザインも好きですが、
ピストバイクの必要最低限なシンプルな機能美が好きです。
(もちろんしっかり前後ブレーキや前後のライトをつけています!)
F1やモトGPを見ているとわかると思いますが、少しの違いはあれどスピードを追求すると、どうしても同じようなデザインにたどり着くと思うんですよね。(ロードバイク好きの方スミマセン!)
その点ピストバイクはフレームもタイヤも細いものから太いものまで様々。ハンドルもいろいろなタイプを選べて本当にレパートリーが多いです。
自分の好みによってパーツを交換したりしてわかりやすくオリジナルを追求できるのもいいですね。
有名どころを紹介します
まず
FUJI FEATHER
出典元
ロードバイク、マウンテンバイク(MTB)、FUJI track(フジトラック)/ピストバイク|FUJI BIKE [フジ自転車],株式会社アキボウ
LEADER BIKE 725
ちなみに僕は725に乗ってます
Cinelli×MASH Works
出典元cinelli-mash-work-frame-set.html
本当様々なデザインがあって見ていて飽きないですね
変速機(ギア)がない
そう、1速だけです。世間一般でいう「ママチャリ」と同じです。なので坂道であろうと下り坂であろうと同じギアで走り続けます。
メリット
変速機がないので圧倒的に軽くなる
漕ぐという人力で動かす乗り物だからこそ、軽さは圧倒的なアドバンテージとなります。
もちろん自転車自体のフレームの素材で重量は変わりますが、変速機がないので軽くなりますね。
軽いと階段や段差を登るために持ち上げたりするのが楽です。
チェーンが外れない
ギアを変えない(変えられない)のでチェーンが外れるといったことがほとんどないです。
よく坂道でギアを途中で変えようとしてチェーンが外れるといった体験したことがあるのではないでしょうか?
よっぽと何年もメンテなしでチェーンをだるだるにしない限り外れません。
メンテナンスが楽
メンテナンス性にも優れてます。布でさっと拭いて、シュッと潤滑油を吹きかけるだけで、チェーンメンテは完了。変速機に汚れが溜まると掃除が面倒ですが、シングルギアはその点シンプルなのでこちらもさっと拭くだけです。
デメリット
勾配のきつい坂は辛い
僕は東京に住んでいますが、東京はなかなか坂が多いです。地名に「〜崎」「〜谷」とかついているとこは元の地形が山や谷だったりするので坂が多いです。
ある程度の坂道は固定ギアのメリットであまり苦にならないですが、急勾配は正直しんどいです汗
最高速が出ない
これはロードバイクと比べた時の話ですが、ツーリングでロードバイクについて行く時はギアを変えられる自転車にはかなわないです。
ただ、自転車を公道で走るときに何キロ出すんだって話なので、あまり特別デメリットと感じることは少ないです。
ペダルが固定されている
ピストバイクの大きな特徴は後輪とペダルが繋がっていてペダルを回すと回転し、ペダルを止めると後輪も止まるようになっています。
初めは固定ギアは止まる直前まで足が回転しているので、止まる時に違和感を感じます。ただ、しっかりと前後のブレーキをかけるとフリーギアと変わらずに普通に止めることができます。
発進する時は、後輪を少し浮かせてペダルを漕ぎやすい位置に戻してあげることという動作が必要です。
メリット
推進力
後輪とペダルが一緒に回るため、足にストラップをつけて自転車を漕ぐとフリーギアではペダルを下に踏み込む時の力だけですが、踏み込んで戻す時の上に引き上げる力も推進力に使うことができます。
つまり、足を回す作業全部が前に進む力になります。
発進時や坂道でギアがなくてもこの推進力があるのでとんでもない坂を登らない限り苦にならないです。
自転車との一体感
↑で説明したように速度を上げる時にも、そして速度を少し落とそうかなと思った時も固定ギアに乗っていると地面を常に捉えている感覚なんですよね。
人馬一体と言いますか、しっかり運転している感がとても気持ちいいです。
慣れてくるとその場で止まったり、後輪を滑らすこと(トリック)もできます。ピストが嫌いな人はこういう行為が嫌いでしょうね。
でもトリックしなくても普通に漕いで一体感は感じられますよ。
デメリット
滑走できない
通常のフリーギアでは下り坂はペダルを漕がなくてもいいですが、固定ギアは後輪とペダルが繋がっているため、坂道で自転車が進むとペダルも回転し足も自動的にペダルを漕いでいる状態になります。
ただし、僕の実感ですが下り坂で足が回転しているときは自転車に身を任せているので足はシャカシャカ動いておりますが、特に体力を消耗はしてないです。
ストラップをはめるのが面倒
固定ギアはペダルと足が一体になって走るため、ほとんどがペダルに「トゥクリップ」や「トゥストラップ」をつけて乗ることが多いです。(別になくても乗れます)
最初はこのストラップを足にはめるのが難しいです。発進時はまずは片足はストラップにはまっていますが、もう片方の足はどうしても走りながらストラップをはめないといけません。
方法は足先でペダルを「クルッ」と回してあげて足に「スポッ」とはめるのですがこれが難しいですね。
僕も最初はここが一番苦労しました。
まとめ
最近は車道にも自転車レーンができて走りやすくなってきましたし、駐輪場も増えてきました。
~20km圏内であれば取り回しの軽いピストバイクはとっても便利で気持ちいい自転車です。
ピストバイクは街中に映えますしね!
暑くなる夏ですが、素敵な汗をかいて美味しいドリンクでも飲んで爽快感味わいませんか?
固定ギアはちょっと怖いという方には今販売されれている完成車はほとんどフリーギアがついているのでまずはフリーギア(固定じゃないギア)で乗ってもいいでしょう。
ピストは固定じゃなきゃダメなんていう人も中にはいるみたいですが、僕も最初半年ぐらいはフリーギアで乗っていました。
自分にあったスタイルでいきましょう、その自由さもピストバイクの魅力だと思います。
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