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骨と心が折れた話

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僕は4月末に手首の複雑骨折をしてます。

 

この記事は完全に僕のやり場のないどうしようもない気持ちを綴ったものです。

 

正直こんなこと書いて誰が読むのやらという話ですが、もし最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

骨折をした状況はフットサルで折ってしまったのですが、その理由がまたとんでもない理由なんです。

 

僕はもともとアドレナリンが分泌されやすいのか、スポーツをしている時、スポーツ観戦でも音楽でも映画でも異常に興奮してしまう。

思い返せば小学校のミニバスケットボール部で、審判の判定にどうしても納得いかずにボールを叩きつけてテクニカルファールをもらったこともある。(当時の先生曰く、小学生でテクニカルファールは見たことなかったそうだ)

 

 その日はフットサルで体のキレがとてもいい日だった、でもボール扱いは下手なんですよね...

ドリブルで2人かわしてキーバーと一対一の状況を作り出せた。そこでテンション上がりすぎて、はるか上空にシュートを打ち上げてしまった。(宇宙開発ってやつですねw

あまりの悔しさに守備に戻る時に、衝撃をやわらげるスポンジのついた鉄骨を思いっきり

 

右ストレートで殴ってしまった。。。(普段の僕は喧嘩なんてしない穏やかな人です)

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脳内麻薬全開でもやはり直後に違和感を感じ、「あれっ捻ったかな?」から「あれ?手首角度がおかしい」から「あ、ヤバいこれ折れてる...」と言う具合に。

一人で手首を見ていたら、だんだん脂汗が出てきて意識が少し薄れそうになってしまった...

心配してくれたみんなに「絶対病院に行った方がいいよ」と促されてそのまま病院に向かうことになりました。

 

いや、ほんとアホですよね。プレーが始まってわずか数十分、別にそれほど重要って局面でもなかったし「うわー」って声だけ上げとけばよかったのに、物に当たって自爆するなんて...

 

「足元にある物を足で動かす」とか「PCのエンターキーを強く叩く」とか、ドアの向こう側に人がいるかもしれないのに「ドアを思いっきり開ける」とか。

物を雑に扱うとか雑に接する人は見ていてあんまり気分がいいものではないので、僕は僕なりに気をつけてはいたのに...

 

まさか、自分の手で手首をバキバキに折るなんて...

 

場所は新宿だったので、まずは大病院に行こうと歩き始めた。見る見る手首は腫れ上がり、それと同時に痛みもどんどん酷くなっていく一方。通り過ぎるタクシーは回送か乗車中。痛みをこらえてそのまま歩いて向かった。

 

なんとか病院に着いたが午前の診察は終わっていた。

大病院ということか、事務のお姉さんもなかなか冷たい「午前の診療は終わってます」「紹介状がないと追加で5,000円ほどかかります」と事務的なことばかり、脂汗を出しながら左手で財布を見るも現金の持ち合わせもない状態。

自分で折った僕が悪いわけだが、だんだん腹が立ってきて「もう結構です、他いきます」とそのまま病院を出た。

 

左手でスマホを操作し近くの小さな開業医に電話し、まだ診療時間に間に合うとのことでタクシーで向かうことに。

運転手さんはサッカーユニホームの僕を見て、「ありゃーサッカーで怪我かい大丈夫」とえらく心配してくれるのだけど、自爆なんてこと口が裂けても言えず恥かしい、むしろ申し訳ない気持ちになってくる。

 

たどり着いた開業医すぐにレントゲンをとり診察室へ。

そこで先生が「あーこりゃだめだ。。。」と一言。とてつもない不安が襲う。

そして「ごめんね、これじゃ俺は治せない、手術しなきゃダメだ」

 

手術...  衝動に身を任せたせいで随分と大事になってしまった。

 

骨折経験は初めてではなかったので添え木で固定して1ヶ月もすれば治るだろうと考えていたが、急にお先真っ暗になってしまった。
そこの先生はとても人情味がある人で「まだ若いんだから現代医学なら治るよ、リハビリ頑張ってな」と声をかけてくれた。

さっきの大病院の事務の塩対応あとだったので余計に心に沁みた。

 

すぐに電車に乗って電車の中で家の近くの大病院をググったが、午前中で診療は終わっていた。。。

トボトボ家に帰り痛み止めを飲むも本当に痛い。。。本当に自分の行いを後悔した。

 

そんな中、最近連絡を取っていた女の子にLINEをしたら家に来てくれることになり、テンションは上がる。

その日にその娘から告白されて晴れて7,8年ぶりに彼女ができることに。僕は昔の苦い思い出から、なかなか彼女と呼べる人ができなかったのだ。
ただ、僕は彼女がなんで急にそんなに好きになってくれたのかが、理解できなかった。

 

翌日病院に行き診察を受けるとちょうどGWで手術はすぐにできないとのこと。。。1週間後に入院を伴う手術が決定する。
すぐに職場に電話をしてこと経緯を説明した。有給を当ててもらい日程調整。

 

その後はバキバキに折れた手のまま日々の生活と仕事をする。その時は辛かったけど、久しぶりの彼女ができたことでなんとか前向きに過ごせていた。

 

手術は全身麻酔が必要で親を呼ばなくてならないらしく久しぶりに実家に電話をした。もちろん鉄骨を殴ったなんて言えない、ただでさえ親孝行ものではないのに、理由を言ったらまじで心配されると思ったからだ。

 

手術当日、父親が来た。親父とはあまり話ができない、「仕事は順調なのか?」とか「結婚しないのかとか?」僕を心配してなんだろうが、毎回毎回、同じことを言われるのは辛い。適当に流してしまった。

 

いざ手術へ。麻酔の先生が変な質問をしてくる「あなたスポーツ心臓とか言われことある?」ランニングやスポーツ全般は趣味だけど、そこまで心肺機能が強いと思ったことはない。


どうやら僕は徐脈と言って、緊張が走ると心拍数が下がってしまうらしい。
そう言えば採血でよく倒れるな。。。刺されたりしたら、すぐに死んでしまうだろうな。。

そんなんで1時間半の手術も無事終わり、病室へ。手術は無事に成功だった。親父は一言二言なんか言って帰って行った。本当にごめんなさい。

 

その日は麻酔が切れると、猛烈に幹部が痛くまだ傷口が開いてるんじゃないかと思うくらいだったが、鎮静剤を点滴に入れてもらい落ち着いた。
唯一気になったのは、彼女からLINEが手術前も後もなかったことだった。

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次の日退院。もう翌日から仕事だ、気合い入れてリハビリするぞと意気込んだ。

 

次の日職場に復帰すると会う人会う人に弄られることに、まあネタとしくれないとまじでやりばがないので、なんだかんだでありがたかった。


キーボードもまともに打てなくて、痛みに耐えながら苦労したがそれでも順調と感じていた。

だだ、やっぱり心配事は彼女のこと。
俺から誘っても彼女はいつも予定があり、なかなか会えない。会えるのはいつも向こうから突然の誘い。

その場では俺を好き好き言ってくれるので、彼女に対して違和感がずっとあったのだが、まあそれも特徴なんだから久しぶりに本気で人を好きになってみようと心を決めていた。

 

手術から1週間後、昔からの友人が焼肉を退院祝いで奢ってくれるとのことで、焼肉屋へ。医者からは酒は控えろと言われていたが、その日ばかりは飲もうと乾杯をした。

その時、LINEに彼女からのメッセージが。しかも異常に長文。。。

画面通知でなんとなくわかったが開けてみた。

要約すると

「僕のことは好きだけど、何が好きわからない、優しところは好きだけど異性としてはやっぱり見られない」

違和感は当たっていた。僕の本能で感じたことは間違いではなかった。

友人も「もうお前もいい歳なんだから、たかだか女の一人や二人で凹むなや」
と、声をかけてくれたが辛いもんは辛い。


もちろん俺もあれから歳をとったし、今回は事故みたいなもんだ。むしろ男ならラッキーぐらいに思いたいのだけど。

 

だけど

 

 

家に帰って彼女のいい匂いの服が気持ちを苛立たせる。枕も僕以外のシャンプーの匂いがしてさらに苛立たせる。

 

一気に鬱モードに入ってしまった。

 

 

いい歳をして下らない理由で骨折をしこと、北斗の拳サウザーばりに閉ざしていた心をやっと開いたと思ったらこんな仕打ち。

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 そう愛故にですよ...愛などいらぬを貫いていたのに...

 

人間の心は脆いものだ、特に自分は。一つだけならいいが、いろいろなことが重なると簡単に心は折れる。

 

 

僕は自分が嫌いだ。だけど嫌だからこそ、いろんなことを勉強し実践してます。

 

これからも短絡的衝動は止まらないだろうし、もうこれは自分の業ではないかとさえ思っている。

 

僕は新しく熱中できることがしたい。

 

自分の考えを発信したい。

 

まだ若干不安定ながらも僕はそんな意欲に駆られている。

 

 

僕はまだまだ恵まれている、日本に生まれているし、五体満足でありインターネットでどこにでも行ける。

 

一人でも多くの人により楽しく生きる提案をできたら、そしてまた自分も変わり続けよう、この気持ちを忘れないように。

 

もし、今僕と同じように苦しんでいる方。

 

どうしようもない「虚無」に襲われている方。

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僕は一度ダークサイドに堕ちて長い時間を無駄にした、今回もまた堕ちてしまいそうだ...

 

でもね。それでも僕は人の可能性を信じたいんです。

 

強がりついでに彼女に感謝したいのはやっぱり人を好きになるって感覚は自分を前向きな気持ちにさせてくれるいいものなんだっていうことに再度気づかせてもらったこと。

 

今は骨折の痛みもよくなり、リハビリをして完治向けて頑張っている。

 

このネタが完全な笑い話になるように、前向きに生きていくしかないんだ。